ビギナー必見!ゴルフの斜面から打つ場合に役立つ対処法まとめ

前日の練習場ではそこそこ調子が良いのに、当日になるとプレー中に良いショットが全く打てない。皆さんはゴルフをしている際にそのように感じたことはありませんか?練習場は常にフラットな地面の上にボールを置いて打つことができますが、実際のコースともなるとそうはいきません。ゴルフ場というのはほとんどが山々を切り開いて造成している場所がほとんどですのでアップヒルだったり、ダウンヒルだったりしていて、特に山岳コースなどは平らな場所から打てるシーンというのは1ラウンドのうち、何回かしか無いでしょう。

したがって練習場ともなるとライの状態などは気にせずとも落ち付いてショットできますが、いざコースに行ってプレーするとなると、様々な傾斜に対応できる打ち方や構え方を身に付けておかなければ、その時々に合ったボールを「芯」で捉えることはできません。今回は、様々な斜面からボールを打つ場合に覚えておくと役に立つ対処法をいくつかご紹介します。

斜面のボールはなぜ打つのが難しい?

いきなりですが、皆さんは適度な起伏があるコースをラウンドするときにどんなことを考えながらプレーしていますか?フラットな地面の上からボールを打つ場合と斜面からショットする場合とでは決定的に2つの大きなの違いがあります。

例えば、つま先上がりの傾斜の上にボールが止まっている状況を創造してみて下さい。ボールとクラブとの間には一定の距離が存在しますが、つま先が上がっているといつもより手前にクラブがあるイメージで構えているような感覚になりませんか?これは傾斜によってボールとスラブとの相対的な位置関係が変わっている典型的な例であり、こうなるといつもの距離感のイメージでクラブを振ってしまうと、ボールの手前をダフってしまいます。ゴルファーというものは直前に危険を回避しようとするものですから、そうなるとダフリを回避しようとして今度はトップや当たりそこないのシャンクなどのミスショットが出ることになってしまいます。これが1つ目の違いです。

さらに、傾斜地からのショットというのはフラットな場所からボールを打つのと明確な違いがもう1つあります。それは、バランス配分が上手くいかない、体重のかかり具合が違うので安定感ある回転運動がし難いというものです。

これは、例えば左足上がりなどの状況を想定してもらったらとても分かりやすいでしょう。このような状況でクラブを構えた時というのは、片方の足が高い位置にあり、もう片方の足が低い位置にある状況でショットしなければならなくなりますよね。人間というのは、このようなアンバランスな状況でも何とかうまく安定した状況を作り、自然と右足に体重が多くかかった状態でボールを打とうとします。そうなると、いつものように体をしっかり回転させてフィニッシュもしっかり作るということは難しくなってしまうのでインパクトで腰が流れたり、右足に体重が残ったまま、あたりの薄いトップなどのミスショットが出てしまうことになります。

傾斜地からのショットというのはいつもと同じようにクラブを振れると思ってはいけません。振りやすい体制を作り、傾斜の角度に合わせてクラブを傾斜なりに振っていくテクニックを身につける必要があるのです。ライの起伏に沿ってクラブを自然と振り抜けるからこそ、ボールを正確に「芯」で捉えることが可能になるのです。

ここまで傾斜地からのショットについて色々お話させていただきましたが、皆さんはどんな感想をお持ちになったでしょうか?次の章からは具体的に様々な傾斜の状況からのショットの対処法について、クラブの構え方やテクニカルな打ち方などをいくつかご紹介しましょう。

斜面①左足上がりの対処法

まず、左足上がりの状況というのはいくつかある斜面の傾斜パターンのなかでも比較的打ちやすい傾斜パターンです。理由はとても単純なのですが、右利きゴルファーというのは左足上がりの状況ではやや右足側に体重が乗って、少しクラブがアッパー軌道で入ってきやすいアドレスを取ることになります。

クラブを上から下にダウンブローで入れていくことができない人が多いのですが、下から上にアッパー軌道で抜いていくのはそれほど技術的に難しい作業ではないため、アマチュアにとっては左足下がりのライというのは比較的攻略しやすい傾斜なのです。

ただし、左足上がりはどんな打ち方をしても大丈夫という訳ではなく、気をつけなければならないことがいくつかあります。そのうちの1つが「体重移動」です。このようなアドレスで構えた時に右足と左足の体重配分が変わりやすい状況ではなるべく、体重がかかってない方の足裏にしっかりと体重を乗せて打った方が体が回転しやすく、バランスも取りやすくなるのでショットが安定します。テークバックではしっかりと右足が流れないように体重を受け止め、ダウスイングでは左膝が流れて腰が左右に動いてしまわないように気をつけながらスイングします。

左足下がりのライの打ち方というのは色々と方法があって、傾斜なりにアッパーブロー軌道でクラブを上から下に振り上げるようにしてクラブを抜く方法で打っていく方もいます。この打ち方であれば、インパクトでヘッドが地面に刺さることなく、綺麗に抜けていくのでそういった打ち方が確かに良い場合もあるかもしれません。しかし、私自身の経験から申し上げるならば、下から上にヘッドをアッパー軌道で抜いていく方法はインパクトでフェース面が開いてしまいやすく、距離感や方向性を合わせるのが難しくなるので、なるべく真上から引き下ろしてきた方がショットの成功率は高くなるのではと考えています。

左足下がりの状況は足元のバランスが非常に悪い状況ですのでクラブを思いっきりフルスイングできる状態ではありませんし、振り幅を制限した状態で打っていく必要があります。そうなると必然的に飛ぶ距離は短くなるため、クラブはやや大きめの番手をチョイスした方が無難です。また、ボール位置も少し右足側に置いた方が飛距離の無駄なロスを防げます。やや大きめのクラブでコンパクトにスリークウォーターぐらいの感覚でスイングすることができれば、おそらく目標距離をしっかり打っていけるはずです。。

斜面②左足下がりの対処法

左足上がりの傾斜に対し、左足下がりのライというのは多くのアマチュアが苦手意識を持ちやすい傾斜パターンです。理由はボールを上から下方向へと潰すようにダウンブロー軌道で打つことができないからで「すくい打ち」しかできないタイプのゴルファーは、インパクトで斜面の高い部分にヘッドが当たってしまい、大ダフリや当たりの薄いトップといったミスショットが出てしまうのです。

こういう場合はヘッドを上から鋭角に入れるためのダウンブローのテクニックを身につける必要があるのですが、限られた時間のなかでゴルフを楽しんでいるアマチュアゴルファーがそのための時間を確保することは容易なことではありません。そんな時は応急処置的ではありますが、アドレスの構え方を見直すことで左足下がりの傾斜を克服することができます。

例えば、残り距離が短い100ヤード前後のショットが左足下がりだった場合を想像してみましょう。左足下がりというのは、どうしても左足側に体重が多めにかかったアドレスになりやすく、このまま傾斜なりにクラブを振ってしまうとロフトが立った状態で当たりやすいという特徴があります。したがって、想像以上に距離が出ることも想定していつもと同じ番手、もしくは下の番手を選んでショットします。ボールの位置は真ん中と言いたいところですが、やや左足寄りに置いて打った方が適切な打ち出し角でボールが飛んでいきやすいです。

ここまで出来れば、アドレスの構え方は、大体これでOKです。ですが、もう一言加えるならば、アドレスを構えた時に最後に体重を少し左足側にかけた状態をキープしたまま、テークバックします。この時に右足のスタンスが邪魔になるようでしたら、思い切って右足のスタンスの位置を少し下げてからスイングします。ただし、振り上げる方向は下げたスタンス通りではなく、あくまで目標方向に打っていくイメージでテークバックするようにしてください。

斜面③つま先上がりの対処法

つま先上がりの斜面はというのは、冒頭でも話しました通り、クラブとボールとの距離が極端に近くなってしまった状態で打たなくてはならない状況です。このようなライからボールを打つ時は傾斜なりにヘッドを動かそうとすると自然とインパクトでヘッドのライ角が立った状態、つまりはフェース面がやや左を向いた状態のインパクトになりやすいという特徴があります。そのため、アドレスは少し右を向いて構えるのが正解です。インパクト時にフェース面が左を向いてしまうと、打ち出したボールが左方向へと飛んでいく、いわゆる「フックボール」が出やすいので多少曲がったとしてもきちんと目標方向に打っていけるようにするための対応という訳です。

なお、つま先上がりのライからボールを打つ場合はクラブを少しだけ短く握るようにしましょう。これはクラブとボールとの距離が近くなった分を補正するのが目的で短く握ることによっていつもと同じフラットな地面からボールを打つ感覚でショットできるようになります。ただ、短く握った分だけ遠心力は小さくなり、ボールは飛ばなくなってしまうのでつま先上がりのライからボールを打つ時は1番手大きめのクラブを握るように心がけましょう。

アドレスが完成したら、あとはスイングしてボールを打つだけですがいつもと違ってつま先が上がり、体重が背中側に強くかかっている状態ではバランスがとても不安定なため、なるべくならフルショットぜずにコンパクトにスリークウォーターショットくらいの振り幅で打っていった方がショットの成功率は高くなります。ボール位置はインパクトでフェース面が閉じてしまい、ひっかかりやすい状況なのでやや右足側に置いて打った方がショットは安定します。

斜面④つま先下がりの対処法

つま先下がりのショットは、つま先上がりのショットのちょうど真逆のライになるため、今度はクラブとボールとの距離が遠くなるような感覚のショットになります。まるで踏み台の上に乗った状態で下にあるボールをうつような感覚でボールを打つことになるので構えた時にヒール(クラブヘッドのお尻)が浮いてしまいやすく、フェース面が開いた状態、そしてロフト角もやや寝た状態のインパクトになりやすいため、打ったボールが急激に右に飛んでいってしまいやすいのが、つま先下がりという傾斜の特徴となります。

そのため、つま先下がりの傾斜からボールを打つ場合はまずターゲット方向よりもやや左側を向いてアドレスすることが大切です。さらに自分の体重のどのあたりに重心があるのかを確認して、体重がつま先側に多くかかっているのであれば、踵側にかかるように構えを修正しましょう。また、ボールを打つ時は手の位置を無理やり下げてボールに合わせて打っていこうとするのではなく、構えた時の膝の折り曲げ具合を調整しながらクラブをヘッドに合わせて打っていくことを心掛けることが大切です。重心はなるべく低い状態にして構えるアドレスを取った方がミート率が上がりますし、スタンスはなるべく広めにした方が下半身をどっしり安定させて打つことができます。

なお、ボール位置は基本的は真ん中で結構ですが、フェース面が開いて当たりやすい状況ですので右サイドに飛んでいくのが怖いという方はやや左足側に寄せておいた方がボールのつかまりは良くなるでしょう。今回は傾斜からのショットの対処法をいくつかご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?実際のコースで打ってみなければ、分からないこともありますが、是非、ご紹介した方法を頭の片隅に入れておき、実際の現場で色々と試してみることをおすすめします。特にビギナーの方はスコアアップ目指して頑張って下さい。