ビギナー必見!ゴルフで傾斜地からショットで気を付けるべきポイントまとめ

練習場ならともかくコースラウンドとなると、いつも毎回フラットな場所からボールを打つことはできません。そんな時に傾斜地からのショットを成功させるためのポイントを知っておくと非常に役に立ちます。傾斜地からのショットを成功させるためには体のバランスがとても重要です。バランスが崩れてしまうとスイングの軌道が乱れるだけでなく、ヘッドの最下点もズレが生じてしまうためダフリやトップなどのミスが出やすくなります。今回はゴルフの傾斜地からボールを打つ時のポイントをいくつかご紹介します。

傾斜地からのショットを打つということ

今回は傾斜地からボールを打つためのポイントがテーマですが、皆さんは傾斜地というと、どんな状況を創造するでしょうか?ビギナーの方でまだ実際にコースを歩いたことがないという方は全くどういうことなか創造できない人も多いのではないでしょうか。でも、大勝負。今からでも遅くはありませんのでゴルフ場のホームページなどで当日ラウンドするゴルフ場はどんなコースレイアウトなのか、事前に調べておけば、実際にラウンドするコースはアップダウンが激しいコースなのか、フラットな傾斜が多いコースなのかくらいの情報は分かるでしょう。

ゴルフというスポーツは18世紀初頭にイギリスで生まれたスポーツだと言われています。その頃のコースというのは海岸線のいわゆるリンクスという場所で風が吹き荒れる状況のなかで固い地面と微妙なアンジュレーションのコース上にカップを開けて、そのカップに向かってコロコロとボールを転がして球を抛りこむスタイルのゴルフが一般的でした。

しかし、これが海を渡ってアメリカでゴルフが流行するようになると、山岳地帯を重機でガツガツ削って作られたいわゆるアメリカンスタイルの丘陵コースというものが一般化していきます。そうなると、元々はアップダウンの激しかった山の地形の上にコースを建設しているのでウェアウェイやグリーンに大きなコブのようなマウンドが生まれ、激しいアンジュレーションのコースというものが誕生します。

ゴルフというものは基本的に屋外でしかも自然を相手にするスポーツです。確かに人間の都合を第一に考えたら、自然の地形を壊してフラットな打ちやすいコースを作ることもできたかもしれません。でも先人たちがそうしてこなかったのは自然の中で楽しむスポーツだからこそ、自然との調和を楽しむこともゴルフの醍醐味のひとつであると考えたからでしょう。世界の名門コースと呼ばれるコースの多くはラウンドのしやすさや難しさだけで選ばれているコースは皆無です。そのコースに宿る自然の美しさや造形美、ゴルフと自然との調和のバランスが取れたコースばかりが上位にランキングされています。

傾斜地からのショットの成功のカギは自然といかに「調和」できるかにかかっています。無理をせず、自分のテクニックの範囲内でコースと対立するのではなくコースに合わせてショットしていけば良いのです。

傾斜地で打つのが難しい理由

皆さんはグリーンセンターまで残り距離140ヤードくらいの状況でもし、ピンをデッドに狙おうと考えるならば何番のアイアンを手にしますか?練習場のフラットなライからボールを打つのであれば、7番アイアンくらいを握れば確実にピンに届きそうな距離ですが、どうでしょうか?

でも、これが傾斜地からの140ヤードショットということになると、状況は一変します。そうなると、おそらく番手を下げるというよりもむしろ大きくすることを第一に考えることが多いのではないでしょうか。

ゴルフのコースというものはフラットな場所ばかりという訳ではなく、当然のように傾斜地が存在します。特に山間の林間コースともなると左右の林地帯は傾斜地になっていることも多いため、左右にボールが曲がる人は毎ショット傾斜地からボールを打つことになるでしょう。

そんな時、傾斜地からのショットというのはフラットな場所からのショットと比べて、体とボールとの距離や位置関係が変化する、いつも通りのスイングをした場合でもボールに上手くヒットできない、またはボールに上手く当てようという意識が強すぎてスイングの軌道が不安定化したり、手や腕だけの手打ちになってしまうことが多々あります。

また、傾斜地というのがとても地面が滑りやすく、不安定な場所でもあるため、アドレスで体を支えるためにムダな力が下半身に加わってしまったり、それをかばおうと状態が突っ込んでしまったりと様々なミスを誘発してしまいやすい状況でもあります。こういった理由から傾斜地からのショットというのは難しいと言われているのです。

つま先上がりのライから打つコツ

では、具体的に傾斜地からどのように打っていけば良いのか。ここからはパターンに合わせたショットの解決策をいくつかご紹介します。まず、初めにつま先上がりのショットからです。つま先上がりのライというのはクラブをアドレスで構えた時にボール位置がやや体の位置に近くにあるように感じるという特徴があります。

このような体の近くにボール位置が寄っている状況ではいつもと同じグリップ位置でクラブを握ってスイングすると、最下点がボールの手前側にきてしまうので必ずダフリます。対処法としてスイングする前にやや横振りをして感覚を整えてからスイングするという方法もありますが、あまりおすすめはできません。

それよりも傾斜で近く寄ってしまった分を少しやや短くグリップを握ってショットした方が成功率は高くなります。このような傾斜地からボールを打つ時はダウンスイングでややインサイドからヘッドを落としてくるイメージを持つと傾斜にぶつからずにヘッドが抜けていくので覚えておくと良いでしょう。また、クラブを短く握る場合はあまりテークバックは大きくしない方が良いです。コンパクトでシャープなスイングを心掛けて打っていった方が良い結果が得られます。短く持つので、少し大きめのクラブをチョイスしても良いかもしれません。

つま先上がりのライというのは傾斜に合わせてフラットにクラブを合わせようとするとフェースが左を向いて、打ったボールも左に飛びやすいという特徴があります。したがって、やや右側を向いてアドレスすることも頭のなかに入れておいた方が現場で混乱せずに済みます。

つま先下がりのライから打つコツ

つま先上がりのライとは逆につま先下がりのライはボール位置が体の位置から遠い場所にあるように感じます。しかし、これは傾斜によって少し遠くにあるように感じるだけなので、必要以上に近くに寄って構えたりするとリーディングエッジボールが当たってトップしたり、極端なシャンクがでてしまったりするので沿いうことにはならないように気をつけましょう。

また、つま先下がりの状況というのは傾斜通りにヘッドをスクエアに合わせようとするとどうしても、フェースが開いた状態のアドレスになりやすいためにボールが右に曲がってしまう可能性が高い状況です。また、フェースが開きやすいということはロフトもやや寝た状態で当たりやすいということなので、飛距離のロストや高弾道化が発生する可能性もあることを知っておかなければならないでしょう。

また、つま先下がりのライというのはクラブをアップライトに上げてアウトサイドイン軌道でボールを捉えるゴルファーは得意とする傾斜のライですが、クラブが下から寝て入ってきやすいインサイドアウト系のドローボーラーなどは少し苦手な人が多いショットです。はじめから「かかと」が浮いた状態でアドレスを取っているのでインパクトで腰が前にでてしまうとプッシュスライスや最悪のケースではトップやシャンクといったミスも出てしまうでしょう。

あまりにも苦手意識が強すぎるという方はスタンスはいつもよりもやや広めにどっしりと構え、トゥが少し上を向くくらい手の位置を下に押し付けてアドレスしてみましょう。また、ダウスイングはややアウトサイドからアップライトにヘッドを落としてくるようにします。こういったことを意識するだけでもインパクトの精度は格段に良くなっていきます。お困りの方はぜひ試してみて下さい。

左足下がりの傾斜地から打つコツ

傾斜地のパターンのひとつである左足下がりのライというのは、右利きであれば左足のスタンスが右足のそれよりも低い位置にあり、アドレスで右肩よりも左肩のラインが少し下がった形で構えることになるので普通にスイングすれば、これはややクラブのロフト角がやや立った状態のインパクトになります。どれくらい立つかというと傾斜の度合いによって変わってくるかもしれませんが大体1、2度くらいは少しロフトがストロング状態でボールにヒットすることになります。

左足下がりのライというのは目標に対して下り傾斜の上にボールが立っています。このような状況ではどうしてもいつも通りのフラットなスイングの感覚でボール打ってしまいがちです。そうなると、打球を上げようという意識が働いていなくても、結果的には傾斜なりにヘッドが抜けずにすくい打ちした結果、ダフリやトップといったミスが出てしまうことになります。

左足下がりのショットを打つ時は、とりあえずは地面なりの角度でアドレスが取れるようにするためにやや左足に体重をかけ、左肩も右肩より少し下がて構えて、傾斜になるべくフィットする立ち方でアドレスします。、また、ボール位置は普段よりも少しボール1個分ほど右足寄りの内側にセットしましょう。

その上で、ショットする時はフラットなライからボールを打つ時のような両肩の平行回転な意識せずに傾斜なりのラインに平行に肩を動かすスイングを意識します。また、傾斜の角度に沿ってインパクトしていくわけですから、フォロースル―はしっかり右手の平を地面に押し付けるイメージ、左手は手の平が自分の顔を向くくらいヘッドを地面にたたきつけるイメージでダウンブロー軌道でスイングしていきます。左足下がりのライはストロング気味にヘッドが入ってくるのでボールが飛びやすい状況です。クラブの番手を少し下げてショットするか、ふり幅を少し抑えて打つなどして距離を調節する必要があるでしょう。

左足上がりの傾斜地から打つコツ

左足下がりの真逆、左足上がりのいわゆるアップヒル傾斜からのショットはドローボールヒッターやフッカーにとってはいつも通りのスイングでいつも通りの距離感と方向性が出せる非常に易しい傾斜のライです。

しかしながら、逆にアウトサイドイン軌道でヘッド入ってきがちなスライサーまたはフェードボールヒッターにとっては少し癖のあるライであるということが言えます。

ヘッドをインサイドから入れてくることが得意なドローボーラータイプのゴルファーというのは、ダウンスイングからフォローで頭の位置があまり大きく左右に動かないタイプが多いです。

逆にスライサータイプのゴルファーはインパクトで頭の位置がズレてしまってバランスが崩れた状態でボールを打っている人を良く見かけます。このようにインパクトで頭の位置が上下左右に動いてしまうタイプは右足下がりの傾斜に対応することができません。

右足下がり傾斜からのショットというのはどうしてもロフトが寝た状態で当たりやすく、ロフトが寝るということはクラブの構造上、同時にフェースが開いて当たりやすいことを意味していますので右にボールが飛んでいきやすくなります。

したがって左足傾斜からボールを打つ時はなるべく、インパクトでフェースが閉じた状態で当たりやすい左足側(外側)にボールをセットしてインサイドからボールをしっかり包み込んむようなイメージを持ってスイングするとショット自体に成功率が格段にアップします。今回の記事はこれでおしまいです。 是非色々と試してみて下さい!