川奈ゴルフ倶楽部は日本でも最古のゴルフコースです。設立にはホテルオークラ創業者の大倉財閥が関わっており、優雅さもありますが手軽にプレーできる場所です。リゾート地としても利用でき何度も訪れたくなるゴルフコースです。
静岡最古のゴルフ場

川奈ゴルフ倶楽部は静岡県にあるゴルフコースで日本でも歴史の長いコースになっています。
太平洋に沿うように作られたコースは国内でも屈指のコースと呼ばれており、プロのトーナメントでも使用されています。
コースは2種類あり、大島コースと富士コースがあります。大島コースの設計者は大谷光明氏が手がけ、富士コースはC・H・アリソンが手がけたと言われています。戦前に作られたコースなので設計に携わった方の情報は諸説あります。
川奈ゴルフ倶楽部は静岡県の中でも歴史がもっとも古いコースで、昭和3年に大島コースが誕生し、昭和9年に富士コースが誕生しました。戦時中にもコースは存続し、現在でもプレーができる数少ないコースです。
戦時中は軍事用にコースが閉鎖されてしまうケースが多く、戦前に作られたコースが戦争によって無くなっている事も少なくありません。
世界ゴルフ100選に入るコース

川奈ゴルフ倶楽部は世界のトップ100位に入るゴルフ場としても有名です。
米国ゴルフマガジンが発表している世界ゴルフ100選に2007年から川奈ホテルゴルフコースが選ばれています。最初は87位でランクインしましたが年々とランキングを伸ばしており、2015年には67位にランクインしました。
川奈ホテルゴルフコースが世界的にも愛されている理由にゴルフコースの魅力もありますが、立地の優雅さだったり、併設するホテルの素晴らしさもあります。
現在はプリンスホテル系列になっていますが川名ホテルはホテルオークラの系列として誕生し、ホテル自体も優雅で何度も訪れたくなる場所になっています。
大倉財閥と川奈ゴルフコース

川奈ゴルフコースは大倉財閥によって誕生しました。
戦前までは日本各地に財閥が存在し日本経済の中心でした。大倉財閥もそのひとつで、大倉喜八郎の息子で大倉喜七郎によって川名ゴルフ倶楽部は誕生しました。
喜七郎はイギリスに留学をした時に、牧場や田園風景に感動し日本に帰ったら同じような風景を作りたいと考えました。イギリス留学から戻ると適した場所を探して、現在の川奈ゴルフコースの立地を買収しました。
当初は牧場を作る予定でしたが地質上、牧場に適していないことが分かり牧場作りは断念し、ゴルフ場を作ることに変更したのが現在に至っています。牧場に近い形にしたいという結果、ゴルフ場が誕生したという経緯があります。
大倉財閥はホテルオークラの創業者であり、ゴルフコースに併設する川奈ホテルもホテルオークラ系列のホテルとして誕生しました。
優雅さがあるゴルフコース

川奈ゴルフコースには海に面しているのでプロのトーナメントコースとしても難易度が高いコースです。コースの魅力もありますが、どこか優雅さを感じるゴルフコースになっています。
その根底にあるのは設立者である大倉喜七郎の存在が影響しているかもしれません。大倉喜七郎は戦後に財閥制度が廃止になった後でも、貴族としてのプライドを残したいという気持ちが強く、「最後の男爵」としても有名な方です。
帝国ホテルを超えるホテルを目指してホテルオークラを設立し、現在でも優雅さを追及したホテル運営がされています。
優雅さを感じる川奈ゴルフ倶楽部ですが、敷居が高いゴルフ場ではないです。インターネットからでも手軽に予約ができますし、高校生向けの低価格プランも利用する事ができます。
ホテル宿泊とセットになったプランも人気で大島コースと富士コースをプレーしてみるプランも如何でしょうか。