ゴルフ全英オープンの見所ってどんなこと?

150年以上の歴史を誇り、最も名高い大会の1つに数えられる全英オープン。今回はゴルフ全英オープンの見所についてまとめました。

ゴルフ4大メジャーとは?

4月に行われるマスターズをスタートに、全米オープン、全英オープン、全米プロゴルフ選手権の4つを4大メジャー大会と言い、そのタイトルを獲ることはゴルファーにとって最高の栄誉とされています。最も歴史が古いのは1860年に始まった全英オープンで、1895年に全米オープン、1916年に全米プロ、そしてマスターズは1939年に始まりました。4つのタイトルを全て獲得する事を「グランドスラム」と言いますが、同一シーズン中にこれが達成されたことは未だにありません。

自然の地形と環境を活かしたコース

4大メジャー大会はそれぞれコース条件が大きく異なり、タイトル獲得のためには様々な闘いを克服しなければなりません。特に全英オープンは海沿いのリンクスコースで開催され、1日のうちに四季があると言われるほど気候変動が激しく自然との闘い”と形容されています。ゴルフの原点とも言える、人の手を加えない「ありのままの自然」を活かしたコース作りもこの大会を難関にしている理由であり、原野そのままの深いラフや小さな起伏の多いグリーンなどがゴルファーを苦しめます。

伝統と歴史のある世界最古の大会

全英オープンはその始まりが1860年であり、世界で最も歴史と権威のある大会と称されます。イギリス以外の国では”British Tournament”と呼ばれますが、国内での正式名称は”The Open Championships”であり、「ゴルフ」「全英」といった単語は含まれません。それは第1回開催時に他のスポーツの大会が無かったからであり、そのことからも全英オープンの長い歴史が感じられます。また主催する団体「R&A」も歴史は長く、1754年に設立されています。

日本人が最も優勝を狙える大会?

過酷な条件の中行われる全英オープンですが、他の3つのメジャー大会に比べて日本人向けの大会と言われています。実際、1978年の中嶋常幸プロや2002年の丸山茂樹プロなど多くの日本人選手が全英オープンで活躍しています。

それは他の3つの大会はコース攻略の鍵が「パワー」にあり、日本人はどうしてもその部分で外国人選手に劣ってしまうからと言われています。それに比べ全英オープンのコースは日本のコースの攻め方と似た部分があり、小柄な日本人でも優勝を狙える可能性は充分あるのです。

日本人も参加するこの大会では厳しい自然が作り出す予測不能な闘いが一番の見所と言えるのではないでしょうか。