多くのゴルファーがバッグの中に忍ばせているシャフトくらいの長さの棒があります。それがツアースティックというものです。一見するとただの棒ですが、実はこのツアースティックを上手に利用することで、スコアアップのよい練習ができるのです。ツアースティックってなにという声にお応えして、その使い方をご紹介します。
ツアースティックとは

ツアーステックとは多くのプロたちがバッグの中に入れている道具で、長さ120㎝ほどのグラスファイバー製のゴルフのシャフトに似た棒のことです。
カラーも様々なバリエーションがあってファッション性の高いものもあります。プロ愛用の道具として知られていましたが、最近では一般のゴルファーの間でも広く用いられるようになっています。価格もゴルフクラブとは違いますので、2000円しないものも多く、入手も簡単です。
ツアースティックってなにとお感じになる方も多いと思いますが、実は単なる棒に見えるかもしれませんが、このツアースティックでプレーの質の向上につながる様々なことができます。
ツアースティックの使い方

ゴルフで大切なのはしっかりと方向をとらえることです。自分がどっちを向いているのかがわからなければ、どれだけ正確なフォームができたとしても飛距離につなげたり、スコアメイクしたりすることはできません。そこで、目標をしっかりとらえることが大切になるのです。
ツアースティックは、目標を正確にとらえる点で役に立ちます。練習場にいるときには、立つ位置も決まっていますので方向で悩むことはあまりないかもしれませんが、いざコースに出るとどこに目標を定めたらいいのかわからなくなるものです。
ツアースティックはそんな悩みを一気に解消する優れもので、使用方法としてはボールの横にこのスティックを置き、打ちたい方角のほうへスティックを向けます。そうすると、自分の打ちたい方角に向けて自分がどのスタンスで立てばいいのかが容易にわかりやすくなります。
このスティックがいわば最初の道しるべのようになって、自分のショットをサポートしてくれるのです。たったこれだけで方向をつかむのも、自分のスタンスにも自信が持てるようになるでしょう。
パット練習でも使える

ショット時だけでなく、パットの練習でのスイングの起動も、ツアースティックの力を借りるとイメージしやすくなります。使い込んでいくうちに、ツアースティックがなくても軌道がイメージしやすくなったり、軌道を意識した力強いアプローチが打てるようになったりします。
ボールの横に一本おいてもボールを挟むように2本おいても使うことができます。要するに、自分のスイングの理想の軌道上や、ボールの行ってほしい軌道に合わせておけばよいのです。
単純ながら、非常に効果がある練習器具としてプロでも愛用している方は多く、ゴルフの練習の質を向上させる器具として一般でも注目を集めています。安価なため一本や二本は持っていても全く損にはならないでしょう。
まだまだ使えるツアーステッック

また、少し変わった用い方として、地面に置くのではなく自分の腰のベルト通しに通してしまうという練習方法もあります。
これで何がわかるのかというと、こうすることによって腰の起動がわかりやすくなるのです。つまりアドレス時に腰が飛球線と平行になっているのかを確認しやすくなります。
一見すると打ちにくそうにも感じますが、正しい軌道で降りぬくことができればツアースティックにスイングが邪魔されることはありません。
もしも、極端にどちらかに偏ってしまっていると、クラブのシャフトがスティックにぶつかります。こうなると、自分の動き、スイング軌道がよくないことがわかりますので、どちらに体重を移動したらよいのか、体の軸はぶれていないのかなど、なかなか自分ではわかりづらい改善点も容易に見つけることができるのです。
ゴルフは緊張する局面でも平常心を保ち、普段できているベストなスイングを再現しなければいけないスポーツです。そのためにもイメージトレーニングは大切で、ツアースティックはそのイメージを具体的に頭に焼き付けるために大きな役割をはたしてくれるのです。
ゴルフバッグの中にあるものの、使いこなせていない方は、これを機に練習に積極的に取り入れてみましょう。