極めて稀なスコア!ゴルフのスコアのコンドルってなに?

「コンドル」はゴルフ用語の1つで、パーより4打少なくホールを回ったときのスコアを指します。世界でもまだ4回しか記録されていない非常に稀なスコアです。今回は、ゴルフスコアのコンドルについてまとめました。

ゴルフルールのおさらい

ゴルフは「いかに少ない打数でコースを回れるか」を競うスポーツで、ゴルフコースは基本的に18ホールで構成されています。

ホール毎に「パー」と呼ばれる基準が設定してあり、「パー」はそのホールを回るのに必要な打数です。例えば、パー3のホールは「3打でカップインできるホール」ということを示します。多くのホールがパー3からパー5に設定されており、18ホールのパーを全て足すと「72」前後になります。

設定されたパー以下の打数は、特別な名称のスコアをつけます。コンドルもその名称の1つです。

スコアの名称の秘密

パーより少ないスコアの名称は、鳥の名前になぞらえます。

パーより-1打なら「バーディ」(鳥)、-2打なら「イーグル」(鷲)、-3打なら「アルバトロス」(アホウドリ)といわれます。コンドル(ハゲタカ)は、-4打のスコアです。

スコアに鳥の名前をつける習慣は、1903年にA・H・スミスというゴルファーがパーより1打少なくホールを終えた時「flew like a bird(鳥のごとく飛んだショット)」と叫んだことに由来します。以降、-1打のときは「bird」に愛称を意味する「ie」をつけてバーディと呼ばれるようになりました。

「バーディ」よりいいスコアが出た際、より大きく強い鳥の名前をつけるようになり、「イーグル」「アルバトロス」「コンドル」などの鳥の名前が付けられました。

過去のコンドル

過去、コンドルは4回しか達成されておらず、プロトーナメント中の達成例はありません。
・最初のコンドルは、1962年のアメリカで480ヤードの「く」の字に曲がったホールにおいて、Larry Bruce選手が成し遂げました。

・1995年に、イギリス南部の馬蹄型のホール(496ヤード)で、Shaun Lynch選手が世界初の3番アイアンによるコンドルを記録しました。

・2002年、517ヤードのホールで、Mike Crean選手が世界初のストレートコースにおけるコンドルを記録しました。これは世界最長のホールインワン記録でもあります。

・2007年オーストラリアの467ヤードのホールで、16歳のJack Bartlett選手が世界最年少のコンドルを記録しました。

どの例も、パー5のコースでのホールインワン(1打でカップインすること)記録です。2002年のMike Crean の記録以外は、どれもフェアウェイが大きく曲がったコースで、ショートカットしての記録です。

まとめ

コンドルを達成するには、パー5の長いホールでホールインワンなどのプレーが求められます。そのため、普通のホールインワンより達成が難しく、長い間誰も達成できませんでした。

近年ゴルフ道具の発達に伴い、コンドルを記録するプレーヤーがあらわれました。しかし道具が進化しても、一般的なパー5のホールでホールインワン可能な飛距離を持つ選手は、世界的にみても少数です。コンドルを記録したプレーの多くが、特殊なコースでのショートカットによります。

ゴルフが発展した現在でも、コンドルがとてもめずらしい記録です。今後の記録に注目です。