下り斜面はスピンで攻めよう!ゴルフでバックスピンをかけるための2つのポイント

バックスピンとは、受けグリーンなどの奥からの傾斜が使えるような状況であえてボールに強いスピンをかけ、カップの近くに寄せるテクニックです。スピンがかかったボールはグリーンに落下してから、そのままダラダラと転がる事はありません。高く舞い上がったボールはグリーン上でピタリと止まり、場合によっては逆回転で自分の打った方向へとボールが戻ってくることもあります。今回はバックスピンとはそもそもなんなのか、そして効果的に使うための方法と具体的な打ち方のテクニックなどをご紹介します。

バックスピンってなに?

バックスピンとは、その名の通り、ボールの飛ぶ方向とは逆向きにかかるボールの回転のことです。バックスピンが強くかかると、ボールが高く飛ぶという特徴があります。

バックスピンが強いと、ボールが上がりすぎてしまい、その分飛距離が落ちてしまいます。そのため、最近のドライバーは「低スピン」というのを押し出して販売されていることが多いです。

バックスピンを強くかけるのは、グリーンのそばからグリーンに乗せるアプローチショットの時です。バックスピンの強いボールがグリーンに乗ると

グリーンに落ちてピタリと止まる

グリーンに落ちてから弾道とは逆向きに戻る

この2つの現象が起きます。ゴルファーなのであれば、このようになるボールを打ってみたいと憧れたことがあると思います。

バックスピンとは、ロブウェッジなど、ロフト角が大きい50°や60などを使用して、グリーン上のピンにできる限り近く寄せたい場合に主に使用します。

PGAツアーなどで活躍する海外のトッププロの場合、グリーン奥の傾斜を使い、手前側に切られたピンに上手く寄せたい場合によく使用することがあるため、戻ってくる距離も長く、観る者に多くの感動を与えてくれます。

バックスピンはクラブヘッドがボールに向かって、上から下へと縦方向に動きながらヒットする際に、強烈な垂直回転がかかる事で発生します。

また、より回転数の高いスピンボールを打つためには、長い接地時間を稼ぐ必要があるため、トゥ側から斜め方向にボールをボールの右上方向から斜めに切るように打っていく必要があります。そのため、バックスピンがかかったボールには必ず、若干の右回転がかかります。(もちろん、左利きの方場合は左回転です)

また、空中に浮き上がる際に強い浮力が発生するため、スピンがかかったボールは高く上昇します。浮力が発生する分、向かい風の状況では空気抵抗を受けやすくなるため、放たれたボールは大きく飛距離が落ちます。そこで、向かい風の状況でスピンボールを打つ際は風の計算も入れてショットする必要があります。

【バックスピンのかけ方1】ダウンブローに打つ

ボールに強いバックスピンをかけるためには、ダウンブローに捉える必要があります。ダウンブローとは、クラブヘッドの最下点がなるべくボールの前側になるよう、スイングすることを指す言葉です。ダウンブローのスイングで捉えたボールはしっかり高さが出て、グリーンにボールが落ちた後もボールがきちんと止まってくれます。

ダウンブローでボールを打つコツは次の3つです。

・体重を完全に左足側に乗せてボールを捉える

・腰周りを意識して、スイング軸を安定させるイメージを持つ

・ヘッドよりも手元が先行した形でインパクトを迎える、いわゆるハンドファーストの状態で必ずボールを捉える

【バックスピンのかけ方2】アドレスを見直す

バックスピンをかけてボールを打ちたい場合、アドレスではボールの位置がスタンスの真ん中よりやや右側にセットしましょう。

この時、グリップエンドの位置はボール位置につられるようにして右側にあまり移動させ過ぎないようにしましょう。バックスピンをかける時のグリップエンドの位置は左足太もも前くらいになるようにしてクラブを構えます。

また、グリップエンド以上に気を付けるべきなのが握り方です。クラブを握った時の左手親指は真上でなく、やや左方向を向くように握ると良いでしょう。バックスピンをかけた場合は若干ストロング気味にクラブを握ることが大切です。

親指を左側にあてがうウィークグリップはインパクト時にフェースが閉じた状態で当たってしまいやすく、たとえ短い距離でもボールが飛び過ぎてしまうことがあります。バックスピンをかけたい場合は、クラブヘッドよりも手元を前側に倒して構えるいわゆるハンドファーストで構えて左肘を支点にしながら、クラブを一気に振り抜きます。