初心者必見!ゴルフスイングの「インサイドアウト」ってなに?

もともと、ボールが左に飛びやすいタイプだが、最近は右プッシュ打ってしまうことも多い。もし、そんな経験がある・・・となると、クラブを「インサイドアウト」に振っている可能性は否めません。今回はスイングの軌道の1つである、「インサイドアウト」の特徴や利用メリット、修正方法についてまとめてみました。

「インサイドアウト」ってそもそも何のこと?

ゴルフスイングを上から見た時に、クラブヘッドが描く軌道は、体の内側から入って内側へと抜けてゆく「インサイドイン」、外側から入って内側へと抜けてゆく「アウトサイドイン」、内側から入って外側へと抜けてゆく「インサイドアウト」の全部で3つの種類があります。

インサイドアウト軌道は、その言葉通り、インパクト後のクラブヘッドは外側へと抜けていきます。また、インパクト時のフェース面はやや、クローズ気味になりやすいという特徴があるため、放たれたボールはドロー回転(左回転)のフック系の球が出やすく、長いクラブを使う時ほど、その影響は顕著に表れます。

その他、インサイドアウト軌道で放たれたボールは、ボールのスピン量が少なくなるという特徴があります。また、他の2つのスイング軌道に比べ、高弾道のボールが出やすいため、ボールを飛ばしたい場合に効果が期待できる軌道であることが知られています。

「インサイドアウト」軌道で振りたい人のためのレッスン

インサイドアウト軌道にクラブを振っていくためには、アウトサイドにクラブを振り上げる練習を繰り返しましょう。これはクラブは、インサイドに向かって振り上げると、アウトから下りてきやすく、逆にアウトに上がったクラブはインに下りてきやすいという特徴を生かした練習方法です。

テークバック時の目安としては、自分から見たシャフトのラインが45度ぐらいを指し示すぐらいがちょうど良いでしょう。一方、ダウンスイングでは、胸が右方向を向いた状態で縦方向に腕を振り下ろす感覚でクラブを振りおろす感覚が掴めると、インサイド軌道にクラブを振り降ろす感覚が徐々に掴めてくるはずです。なお、フォロースルーに関しては、胸を右方向に向けた状態でなるべく、右方向に向かって振り抜く意識を持つことが大切です。

「インサイドアウト」を治したい人向けのレッスン

インサイドアウト軌道でクラブを振る傾向が強い人の場合、まずはバックスイングを見直してみましょう。インサイドアウトでクラブを振るクセがある方は、トップで必要以上に肩を横に回してしまってはいけません。これは、ダウンスイングで肩の向きが右を向き過ぎた状態でインパクトしてしまいやすくなるからです。

また、ダウンスイングで体重が右に残ったままの状態でインパクトを迎えてしまっている方も要注意です。体重が右足側に残ってしまっている状態では、クラブヘッドがアッパーブロー軌道になりやすく、右肩が下がってしまい、インサイドからクラブが下りてきやすくなってしまいます。

「インサイドアウト」のスイング軌道を上手に使い分けよう!

ゴルフスイングには、「アウトサイドイン」軌道と「インサイドアウト」軌道の両極端な2つのスイング軌道があります。ただ、この2つのスイング軌道は、どちらかが優れていて、どちらかが劣っているという訳ではありません。

例えば、ボールを高く上げて素早く止めなればならないアイアンショットでは、スピン量が増えるアウトサイドイン軌道でクラブをふっていかなければならないでしょうし、逆にビックキャリーを期待する場合は、スピン量を抑えたインサイドアウト軌道で打っていかなければならない状況もあるでしょう。

それ以外にも、目の前の気が少し邪魔な時などは、どうしてもボールを曲げてピンを狙わなければならず、2つの軌道をは、巧みに使い分けていかなければならないのです。

今回はインサイドアウトについて解説しましたが、いかがだったでしょうか?フックに悩んでいる方は修正を、逆にスライスに悩んでいる方の場合は「インサイドアウト」のスイングにそれぞれ、取り組んでみてはいかがでしょうか?