出来たら上級者?スティンガーショットの打ち方

スティンガーショットとは低弾道かつ風の影響を受けにくいショットのことで、タイガーウッズ選手がトーナメントで良く使う選手として知られています。今回は、風や地面の状態に左右されないスティンガーショットの打ち方をまとめました。

「スティンガーショット」って何?

「スティンガーショット」とは、フェアウェイウッドやロングアイアンで打つ、低弾道の鋭いショットを言います。「スティンガー」とは低空を飛ぶ携帯式防空ミサイルのことで、低い弾道で目標まで飛ぶ姿がスティンガーに似ていることからスティンガーショットといわれています。

スティンガーショットは、距離が出るコントロールショットでタイガーウッズが得意とするショットです。タイガーウッズはフェアウェイキープが重要なホールのティーショットなどでスティンガーショットを多用します。

スティンガーショットのメリット

スティンガーショットのメリットは、弾道が低いため、風の影響を受けにくく、コントロール性に優れている点とボールが落ちてからのラン(ボールが転がる距離)が長く飛距離が出やすい点にあります。そのため、距離を出しつつも、まっすぐ飛ばしたいティーショットやセカンドショットで使うと、有効なショットであるといえます。

また、スティンガーショットはでこぼこした芝面や芝が枯れたベアグランドなど荒れた地面からも距離を出せるという特徴があります。荒れた地面からボールを打つときは、ダフらないように、地面に向かってダウンブローにボールを打つ必要がありますが、スティンガーショットはダウンブロー気味にクラブを振り下ろすため、荒れた地面からもしっかりボールに上からヒットすることができるのです。

タイガーウッズの打ち方

スティンガーショットの打ち方は様々で人によって打ち方が多少異なりますが、タイガーウッズのスティンガーショットの打ち方は、以下のような特徴があります。

・スタンス(足の位置)の幅を通常より狭くする。

スタンスの幅を狭くすることで、ボールと体の相対的な位置を変えます。

・ボールの位置は通常通り

普通のドライバーショットと同様に左足かかとの延長線上にボールをセットする。

タイガーウッズは、スタンス幅を変えるため、ボールの位置は変えません。

・ハンドファーストを意識する

インパクト時にクラブヘッドより手元を先行させることをハンドファーストといいますが、ハンドファーストに打つことで、ダウンブローに打ちやすくなる。

・クラブヘッドを低く出す

インパクト後のフォロースルーを弾道を低くするために、クラブヘッドを低く出す。

スティンガーショットの他の打ち方

タイガーウッズの打ち方は上手に打てれば綺麗なスティンガーショットとなりますが、できなければプッシュアウトやスライスにつながります。タイガーウッズの打ち方が真似できない方は難易度低めの以下に示す、スティンガーショットの打ち方を練習すると良いでしょう。

・ボールを右寄りにセットする

ボールの位置を変えることで、通常通りのスタンス幅で打てて自然とハンドファーストでインパクトを迎えられます。

・フェースは目標方向に、スタンスはターゲットより右に向ける

フェースを目標方向に向け、右向きに構えることで、目標地点を狙うドローボールを打ちやすいです。

・スイングは小さく、ゆっくり払い打つ

スイングは、構えによって自然にハンドファーストになるため、払い打つイメージで打ちます。スイングは小さくゆっくり打つことで、ボールをコントロールしやすくなります。

スティンガーショットは少し難しいですが、打てると風や地面の状況に左右されず狙った場所にボールを運べ、プレー展開を有利に進められます。今回の記事をきっかけにして、スティンガーショットを身に着け、上級者を目指してみてはいかがでしょうか?