ゴルフのハンディキャップはネットグロスを基準にして決定します。ハンディを決めるには新ペリア方式を始め、いくつかの計算方法があります。ハンディは公平に勝負できるように考え出されたものなので活用することで上級者と初心者と間のゴルフがより楽しいものになります。
ネットグロスは成績だけでなくハンディも決める

ゴルフはハンディキャップを設けることで、強い人とも対等にプレーできるスポーツです。上級者は初心者もゴルフを楽しめるようにある程度の歩み寄りが求められます。
そういった両者の技術的な差を埋める役割を果たすのがハンディキャップが必要です。ゴルフのスコア表には、ハンディキャップとともに、ネットグロスという言葉が載っています。この2つの要素が、ハンディを付けるためにものすごく重要になります。
ネットグロスは、どちらもスコア数を指しますが、グロスはハンディなしの、ありのままの総スコアです。そしてネットは、グロスからハンディを引いたあとのスコア数となります。ネットのスコアでプレーの勝敗は決まりますが、ハンディを決めるためにグロスは欠かせません。
「隠しホール」がハンディを決める

ゴルフプレーでは、自分の技量を正確に推し量る指標や協会発行の公式のハンディを持っていたりすればハンディの自己申告ができます。
しかし、全てのアマチュアがそういった公式ハンディを所持しているという訳ではありません。そこでアマのコンペなどでは、18ホールのスコアの成績に特別な計算方式を用いてハンディを算出するという仕組みが用いられます。
そういった場合のハンディ設定の計算ではネットグロスのグロススコアのうち、一部のホールのものを取り出します。さらに、コンペの18ホールのいくつかを「隠しホール」としてスコア算出対象にしておくのです。プレー参加者には、どのホールが隠しホールなのかは知らされず、そのため公平に計算ができるようになっています。
ハンディのメジャーな計算方法

ハンディの計算方法としてよく知られているのは、新ペリア方式です。ダブルペリアとも言います。
新ペリア方式では、アウトとインコースのそれぞれからパーの合計が48となるように6ホールずつ隠しホールを決めます。
さらに18ホールのプレーが終わったあとで今度は隠しホールのグロススコアの合計を1.5倍し、そこから18ホールすべてのパーを引きます。
その総数の80パーセントがグロスから引かれるハンディキャップとなってネットが計算されるのです。
ということは隠しホールで多く叩いても他のホールでは良い成績を出せば理屈上はハンディが多くなって得をすることになります。しかし、なかなかそんな高等技術を駆使できる人はいませんし、そもそも隠しホールがどこにあるのかを予想するのは不可能です。
計算方法でハンディは変わるかもしれない

新ペリア方式ができるまでは、ペリア方式が採用されていました。この方式では隠しホールは新ペリア方式の半分のパー合計が24、アウトとインの合計が6ホールです。この数字からさらにグロススコアの合計を3倍しますが、あとからホール全体のパーを引いて8割にするという意味では結果的には同じ計算方法ということになります。
ではなぜ新ぺリアが普及したかというと、ペリア方式は隠しホールが6つしかなく、運が良ければハンディが増えるという状況が比較的起こりやすかったからだと言われています。そこで公平性が高い隠しホールが2倍の新ペリア方式が多くのコンペ用いられるようになりました。
しかし、場合によってはペリア方式は使用したくないが新ペリア方式を使うほどでもないという状況もあります。そういった場合は2つの方式の間を取り、隠しホールを9ホールにした新ペリア方式が用いられることもあります。