スコアアップを狙う上で絶対にしたくない失敗の一つが二度打ちです。しかし二度打ちは、プロでも失敗してしまう事があるくらい頻繁に起こりうるミスとも言えます。ゴルフの二度打ちのルールと対策と、そうならないために何ができるのかをご紹介いたします。
奥が深いゴルフのルール

ゴルフはボールをホールに入れるという単純なゲームのようで、そのゲーム性を高めるために幾つものルールがあります。
そのうちの一つが打数の設定でしょう。
ホールに入れるまでにできるだけ少ない回数のスイングで到達させるために競い合うのは、緊張感あふれる試合展開を持続するために不可欠な要素であり、ゴルフの醍醐味とも言えます。
そうしたルールの中でとりわけ避けたい失敗は、「二度打ち」です。
二度打ちは一度のスイングで2回以上ボールがクラブに当たることを意味しますが、ゴルフのルール上ペナルティーを課されることとなります。
一度のスイングで2回もボールに当たる事が少しイメージしにくいかもしれませんが、トッププロでもたびたびしてしまうミスショットの一つです。
そこで、ゴルフの二度打ちのルールと対策を理解する事で、最大限このミスをなくすようにしていきましょう。
二度打ちのペナルティー

二度打ちをしてしまった場合に課されるペナルティーは1打です。
つまり、一回のスイングなのに、2回スイングしたと同じ打数をカウントされてしまうのです。
ただし、例えボールが2回、3回と当たってしまっても、その当たった回数分打数が加算されるわけではありません。
あくまで、二度打ちは1打罰となります。
二度打ちの原因

この二度打ちの原因となるのは何でしょうか。
多くの場合、ラフからのアプローチショットの際に起こります。
なぜかというと、ボールの下を叩いてしまう確率が高まるからです。
これは本当に一瞬の話ですが、ラフに浮いているボールの下を叩きすぎてしまうと、ボールが少し浮くことになります。
ボールが少しだけ浮いている間に、その付近をクラブヘッドが通過し、結果的にもう一度クラブに当たってしまうというわけです。
つまり、少しでもボールが浮くようにアプローチしてしまうと、二度打ちの危険とは隣り合わせということになりかねません。
二度打ち対策

こうした二度打ちを回避するには、まずはボールを上げるという意識をなくしましょう。
どうしても、ボールを少し浮かして、軌道修正していきたいという気持ちが強いかもしれません。
しかし、実際はダウンブローでボールを叩きつけるイメージのほうが、結果的に浮くことが多いのです。
ダウンブローで打てばその分、その場でボールが浮いてしまうことはありませんから、二度打ちの危険は少なくなります。
また、逆目のラフでは二度打ちもしやすくなりますが、フェースをいつもよりも閉じて構えたり、グリップを少し強めたりする工夫も効果的と言われています。
これはフェースが芝に負けてしまわないようにするためですが、このボールも思った通りに打つ事ができやすくなるでしょう。
バンカーからボールを出す時のようなイメージで、ヘッドを落とすようにして打つ事ができれば、二度打ちのリスクを極限まで低くできるでしょう。
そしてそのためには、少しだけ左足に体重をかける事で、ダウンブローのスイングを徹底できるかもしれません。
ヘッドをボールに対して少し上から当てていくイメージでスイングすると、インパクト直前に芝に邪魔される事もなく、それでも期待していたボールの軌道になるはずです。
注意すべきなのは、打ちあげたいと思っても、実際のスイングでボールを打ち上げに行かないという事です。
打ちあげるのではなく転がすくらいの形が二度打ちを避けるためには得策と言えるでしょう。