「ニアレスポイント」は、ゴルフルールの1つで、救済措置を受ける時に使います。多少複雑なルールですが、正しくゴルフを楽しむために必要な知識です。ニアレスポイントについてのルールをまとめました。
ニアレスポイントって何?

「ニアレスポイント」とは、ゴルフルールの1つで、救済措置に関係します。
ゴルフは、プレーが難しい場所(池や川など)にボールが落ちたとき、「救済措置」があります。プレイヤーがプレー続行不可と判断すれば、1打追加のペナルティを受け、ボールを再配置できます。
救済措置の中には、ペナルティ無しで救済を受けられる場合もあります。ニアレスポイントは、ペナルティ無しの救済を受ける時に、ボールを再配置するための基準になるポイントです。
ニアレスポイントの詳しい説明

「異常なグラウンド」と判断できる場所にボールが落ちた時、ペナルティなしの救済を受けることができます。「異常なグラウンド」は、以下の4パターンあります。
・修理地
ホール内で、芝生がダメージを受けているエリア、修理中のエリアのことを修理地と呼びます。修理地は青い杭や白線などで囲まれていることが多いです。
・カジュアルウォーター
水たまりや、雪が積もっている場所などです。
・カート道
ゴルフ場には、ホールとホールの間に、移動用のカートが通る道があります。
・穴掘動物や虫、鳥などが開けた穴
ゴルフ場には稀にモグラや鳥などが開けた穴があります。
ペナルティなしの救済を受けるとき、「ニアレスポイント」という基準点を定めます。ニアレスポイントを中心に、クラブ1本を半径とした円の中でボールを落とし、ボールの再配置場所を決めます。
ニアレスポイントの決め方

ニアレスポイントは、以下のルールで決めます。
・カップに近づかない場所
ニアレスポイントを決めるのは、救済措置のためです。ニアレスポイントによってボールが元の位置より、カップやグリーンに近づくことはありません。
・ボールを置けば、打てる場所
ボールの位置とスタンス(ボールを打つときの足の位置)が異常なグラウンドにかからない場所が前提です。たとえば、ボールがカート道の外であっても、打つときに足がカート道に入るなら、その場所はニアレスポイントではありません。
・上2つの条件の中で、元の場所に1番近い場所
上の条件の中で実際にスタンスをとり、ニアレスポイントの候補を出します。その中で、最も元の場所に近い位置がニアレスポイントです。
まとめ

異常なグラウンドにボールが落ちた時、ペナルティなしの救済を受けるために決めるのがニアレスポイントです。ニアレスポイントは、多くのアマチュアゴルファーが間違えるルールで、自分に都合のいい解釈をしがちです。
ルールを間違えたままのプレーは、ゲームを滞らせたり、ペナルティの対象になりかねません。
また、救済措置は必ずしも受ける必要はなく、あくまでプレイヤーにとって、プレーが難しいと判断した場合受けられるものです。救済措置を受けるとき、周りから非難を浴びないために、ニアレスポイントについて知っておきましょう。