ワンペナ・ゾーンに関するルールってどんなルール?

皆さんはワンペナ・ゾーンというエリアがコース内に存在する事をご存じでしょうか。多くの方が公式のルールだと思っているワンぺナ・ゾーンは実はローカル・ルールでのみ適用されるルールです。今回はゴルフのルールの一つであるワンペナ・ゾーンとは何なのか簡単にご紹介します。

そもそも、ワンペナ・ゾーンを知っていますか?

ワンぺナとは、「ワンペナルティー」の略称です。ゴルフ場がプレーの進行を促す目的で設置したOBゾーンとは異なる目的のエリアに自分が打ったボールが進入した場合などに、ルールに基づいた適用や救済を受ける場合に使用されます。

ワンぺナ・ゾーンはゴルフの正式規則によってエリアの設置が定められているわけではなく、ローカルルールの適用を受けて設置されています。そのため、ゴルフ場によってもエリア内でのボールの取り扱い方などには違いがあり、共通のルールはありません。

ワンペナ・ゾーンに入ってしまった場合

ゴルフ場によっては、コース内の「ワンペナ・ゾーン」というエリアが設定されている場合がありますが、今回はこのゾーンに入った時の対処法を少しご紹介します。

ワンぺナ・ゾーンは一般的には黄色と黒の縞模様で杭で他のエリアと選別されています。このゾーンに入ってしまった時、プレイヤーはローカルルールに従って規定の場所にボールを移動させなければなりません。

移動場所はゴルフ場が定めるローカルルールの内容によって異なり、多くの場合は「ワンペナゾーンを横切った地点の近くやもしくはその場所から一番近いフェアウェイに移動させること」などと定められているケースが非常に多いです。ボールを移動させた後はワンペナルティ、つまりを総打数に1打罰を加えた上でプレー再開となります。

ワンペナとロストは併用されてしまうのか

先ほど、ワンペナ・ゾーンに入ってしまった際の対処法をいくつか紹介しましたが、ワンぺナ・ルールはあくまでもローカルルールです。それ故に公式ルールとの間で摩擦が生じてしまうことがあります。そういった際の対応方法の一例をご紹介します。

例えば、ワンペナ・ゾーン内でボールを見失ってしまった場合の対処法について。通常、コース内でボールの見失ってしまった時は一定時間にボールを見つけられなければ、ロストボールとなって1打のペナルティが罰として付与されることになります。

ところが、このようなケースの場合というのはロストボールでもありますが同時にワンペナ・ゾーンであるという解釈にも間違いはありません。したがって、こういった場合にはロストボールでもあり、ワンペナエリア内にあるボールという解釈が同時に成立するため、公式ルールとローカルルールのどちらの適用を受けるかは、プレイヤー自身が判断することができるということになります。(ワンペナとロストボールが同時に成立したケース)

公式ルールとローカルルールの摩擦

その他にも、ローカルルールと公式ルールの間でルールの矛盾が起こってしまう事例はいくつもあります。(皆さんも、良かったら探してみてください。)

ローカルルールはその名の通り、ゴルフ場それぞれの立地環境や気候などを背景に、それぞれのコースに適したルールが定められています。もちろん、ローカルルールだけではカバーできませんのでプレイヤーは当然公式ルールの知識も身につけて置く必要があります。ただ、各ゴルフ場別に定められているローカルルールも事前に確認しておけば、いざという時に必ず役に立ちます。