今のルールはいつから?ゴルフのルールの歴史

世界的に人気なスポーツであるゴルフのルールは、どのようにして出来上がったのでしょうか。今回は、ゴルフのルールの歴史について振り返ります。

ゴルフルールは、二つの精神を前提として成り立っている

ゴルフのルールは、

・あるがままを受け入れてプレーしなければならない

・自分が有利なように振舞ってはならない

この2つの精神を前提として成り立っています。現在のゴルフルールには曖昧に思えるような、範囲がぼやけているものも多くありますが、それらはこの二つの精神について知ることで理解できます。何とでも解釈でき、ごまかし放題ごまかすことが出来るゴルフルールが成り立つのは、ゴルフを行うものは誰もがこの二つの精神を理解しているという前提があるからです。

1744年以前のゴルフルール

1744年より以前のルールは明文化されておらず、上記した二つの精神に則って、ケースバイケースでプレーされていました。そんな中、1744年、ジェントルマンズ・ゴルファーズと呼ばれるグルフグループが、仲間内の大会用にルールを明文化。これが1754年のセントアンドリュース(R&A)でもそのまま使われ、現在のルールの元となったといわれています。

当時作られたゴルフルール13条

当時決められたゴルフルールの13条は、以下のようになっています。このルールが制定された当時は、ほとんどマッチプレーしかなかったので、このルールも基本的にはマッチプレーのためのルールであると理解してください。

[第1条]  ボールをティアップする場合、ホールからワンクラブ以内で行う事。

[第2条]  ティアップは必ず地面の上で行う事。

[第3条]  ひとたびティショットしたボールは、他のボールと交換出来ない。

[第4条]  ボールからワンクラブ以内の石や骨は除いてもよいが、それ以外はいけない。

[第5条]  ボールが水中やぬかるみに入った場合、自由に拾い上げ後方にティアップし、任意のクラブでプレーする事が出来る。

[第6条]  場所を問わずボール同士が触れ合ったとき、後ろのボールがプレーする 間、前のボールは拾い上げて待つ事。

[第7条]  パッテングはホールに向かって正しく行う事。ライン上にない相手のボールを利用してはならない。

[第8条]  誰かに持ち去られたり、別な理由でボールが紛失した場合、 最後にプレーした場所に戻って新規のボールをドロップする事。ただし、相手に一打の優位を与える。

[第9条]  パッテングに際して、クラブその他の物を使って目印にしてはいけない。

[第10条] 人間、馬、犬などによってボールの進行が止められた時、そこからあるがままの状態でプレーしなければいけない。

[第11条] スイング中、理由を問わずクラブが破損した場合、それはワンストロークに数える。

[第12条] ホールに対して最も遠い者からプレーする事。

[第13条] 掘割、排水溝、水路、子供が作ったトンネル、巣穴、兵隊用の塹壕(ざんごう)はハザードとみなされない。これらに入ったボールは拾い上げ た上ティアップしてアイアンクラブでプレーする事。

昔の13条を読み気づくこと

現在のゴルフルールでは頻繁に「ペナルティ」という言葉が登場しますが、当時のルールの中にはほとんどありません。当時のゴルフルールはプレーヤーを罰するためにつくられたものではなく、単なる公平性確保のための覚書に過ぎなかったということがよくわかりますね。ルールに無い部分では、プレーヤーがゴルフの精神に則って自らにペナルティを課していたに違いありません。

しかし残念ながら、「ゴルファーは皆善人」とはいかなかったらしく、ゴルフルールは、ここから条文がどんどん増えてしまうことになるのでした。