ゴルフの世界にも権威のある機関がいつくかあり、その中でも英国のゴルフ協会は世界中のゴルフ界に大きな影響を持っています。どのような役割や責任を果たしているのでしょうか。今回はゴルフの「R&A」とはどんな機関なのか、ご紹介します。
ゴルフの世界の権威

どんなスポーツもそうですが、世界的な権威を持つ協会というものがあります。
例えばサッカーであればFIFAなどがあり、世界各国のサッカー代表チームに関するランク付けやルールに関わる決定、さらには一国の代表チームの国際試合の出場停止、停止解除なども決めることができる重要な機関です。
ゴルフにもそのような重要な責務と大きな権威を持つ協会があり、一つは全米ゴルフ協会(USGA)です。
そしてもう一つの権威あるゴルフ協会が英国の全英ゴルフ協会(R&A)です。
ゴルフの「R&A」は今までも重要な役割を担ってきており、今なお世界中のゴルフ界に大きな影響力を持っています。
このゴルフの「R&A」はスコットランドにあり、ゴルフの競技規則制定などにおいても大きな役割があります。
ではゴルフの「R&A」は具体的にどのような仕事をしているのか、少し詳しく調べていきましょう。
「R&A」の影響力

まず「R&A」の影響力の大きさを示しているのは彼らが管轄する地域の広さです。
米国ゴルフ協会(USGA)は主に米国とメキシコのゴルフ界をカバーしていますが、「R&A」はそれ以外の全地域を担当しています。
それだけ世界中のゴルフ文化に強い影響と責任を持っているというわけです。
そのため「R&A」のお膝元で開かれる全英オープンは世界のゴルフトーナメントの中でも重要な位置を占めるトーナメントであることは言うまでもありません。
全英オープンの際には「R&A」からベテランの競技委員が放送ブースに派遣されて、テレビ中継でルール裁定が放映されたときなどにそれについての解説やコメントをするということになっています。
さらに各ゴルフクラブメーカーは日々さらなる進歩をゴルフクラブにもたらそうと必死になっていますが、時として「R&A」からの待ったが入ることもあります。
「R&A」が特定のクラブを違反クラブと定めることもあるのです。
売りたいメーカー側と、ゴルフ界の秩序を守りたい「R&A」とのせめぎ合いが生じることもあるわけです。
女性会員が加入した「R&A」

そもそもゴルフの1ラウンドは18ホールと決めたのもクラブ本数は14本までと決めたのもこの「R&A」がはじまりであり、ゴルフ界のルール設定に関して絶対的な権力を維持してきました。
現在はゴルフの細かなルールの改正や制定に関しては「R&A」と米国ゴルフ協会(USGA)が協議の上決定を下しているとのことです。
近年様々な世界で男女平等が実現していますが、「R&A」でも長年の沈黙を破りついに女性会員が受け入れられました。
このことは女子プロゴルファー人気が高まる日本のゴルフ界においても大きな意味をなしてくるかもしれません。
日本ゴルフ協会にも注目

日本にも日本ゴルフ協会(JGA)という組織があり、日本のゴルフ文化の発展のために活躍しています。
日本はゴルフ人口も多くゴルフ人気も高まっています。
実際「R&A」も日本をゴルフ界への影響力を強く持つ存在として認めているようです。
これからの時代は幼い頃からゴルフを習っている日本人ゴルファーが世界で多数活躍する時代になるかもしれませんので、ますます日本ゴルフ協会の役割も大きいものになっていくのではないでしょうか。
今度からゴルフを見る時には、「R&A」や米国ゴルフ協会、また日本ゴルフ協会の存在も意識して見てみるのはどうでしょう。